通知書C

通知書Cを記します

その後、三城誠子氏は明日絵HPに謝罪文らしきものをあらためて更新しましたが、上記と変わらない誠意のない文面、対応に謝意はないものと判断しました。



以後、対処を検討します。
またこの間に、和解条項を破る事項(キャンディの展示)が何点も判明しました。

 



ご   連   絡

2010年10月27日

株式会社明日絵

三城誠子 殿

 

 名木田恵子氏(以下、「通知人」と言います。)と貴社との問題につき、下記のとおりご連絡申し上げます。

通知人代理人     

弁護士 坂 井 大 輔





 

 貴殿のブログの記載に関する通知への対応について

 10月14日付「ご連絡」において当方より要求した事項に対する貴社の対応について、貴社ホームページを確認しました。

 まず、結論から述べますが、貴社らの対応は、これまで当方より詳細な説明を行って貴社に具体的な対応を示したにも関わらず、未だ不十分なものです。

 このような貴社らの対応から、当方としては、貴社らは当方の要求に形式的に応じてはいるものの、名木田氏に対する謝意はないものと判断しました。

 そして、当方としては、謝意のない者にこれ以上要求を追加して形式だけを整えさせたところで、名木田氏の納得する謝罪とはならないと判断しましたので、現時点の謝罪文等の掲載を以て、今回の当方の謝罪要求に対する貴社らの最終的な対応と判断し、これを前提として当方の今後の対応を検討いたします。

 

 いがらしゆみこ美術館内の「キャンディ・キャンディ」に関する表示について

 貴社は、名木田氏が貴社を被告として東京地方裁判所に提起した展示差止等請求事件の和解において、貴社の運営するいがらしゆみこ美術館(以下、「貴社美術館」と言います。)において漫画「キャンディ・キャンディ」(以下、「本件漫画」と言います。)の原画や同漫画に掲載された手紙を展示しないこと(第1条)、また、本件漫画に関係する表示又は図画を使用せず、事件当時に使用されていたものについては「撤去又は削除」すること(第2条)を約束されました。

 これらは、貴社美術館を本件漫画と関係のない状態とする趣旨で定められたものです。

 しかしながら、今回、(1)2009年11月の時点で、貴社美術館の「ドレスに着替えるスペースの壁」に本件漫画の登場人物であるキャンディの絵(別紙1添付のもの)が表示されていたこと及び貴社美術館内に「キャンディ復活嘆願署名」なるプレートが設置されていたことが報告されました。

 右壁絵は前記展示差止事件において、証拠の中に示されていたものであり、本来、和解後に撤去又は削除されていたはずのものです。

 また、(2)2010年10月の時点で、3階の屋上へ出る階段踊り場にキャンディの横顔を描いた五十嵐優美子氏の色紙(別紙2添付のもの)が展示されていることが報告されました。

 さらに、(3)2009年6月に、当職より「改良」ではなく「撤去」を要求し、貴社がこの要求を認めた上で「撤去」し、新たな図柄(「はちまんちゃん」)の看板を設置した旨の報告があった「キャンディ」の案内看板(別紙3添付のもの)について、現在でも髪の色などを一部変更して設置されている旨の報告がありました。

 これらの展示や設置は、いずれも上記和解に反するものですので、直ちに貴社において「撤去」した上、2010年11月1日までにその結果を文書にて報告することを求めます。

 貴社が本要求に期限までに応じない場合は、当方において、訴訟を含む法的手続を検討いたします。

 

 なお、当方が10月8日付け「ご連絡」に「貴殿も株式会社明日絵も、現時点で『キャンディ・キャンディ』の漫画に関わる活動はされていないはず」と記載したのに対して、貴社らよりなんらの釈明も反論もなされなかったにも関わらず、実際には貴社において上記のとおり、当方が把握しただけでも複数の和解条項違反の展示等を行っていたこと、その一部は、昨年、貴社が当方の指摘を受けて「撤去」したはずの看板であることを考えると、当方としては貴社には上記和解条項を遵守しようという姿勢はないものと判断せざるを得ません。

 このような状況及び前述のとおり貴社らが当方からの謝罪の要求に対して形式上はこれに応じつつ最終的に非を認めていないこと、昨年6月に当職より、貴社に対し、理由を示した上で名木田氏としては貴社に対して本件漫画の利用を許可する考えがなく、一日も早く本件漫画に関する問題に煩わされない状態となることを強く望んでいることから、本件漫画の利用についての申し出自体控えて欲しい旨通知したにも関わらず、貴社において、名木田氏の意向を無視して上記のようなプレートを設置していたこと等から、名木田氏としては、再度、貴社に対し、今後一切「キャンディ・キャンディ」の漫画の利用について許可を与える考えがないことを通知いたします。

以 上