はじめに

 

 

1997年<原作を書いていない>といわれて水木は裁判を起こしました。

地裁で<原作者(水木)は原著作者>との判決後、いがらし氏が控訴(棄却)さらに上告、

2001年最高裁でも棄却され、水木の勝訴が確定しました。

 

その5年の間、いがらし氏と弁護士は裁判を長引かせ、強引にビジネスの輪を広げました。

 

最高裁判決後、7年たちましたが、台湾でのイベント(2007年)の様子を見ても、いがらし氏の主張が変わったとは思えません。また、いがらし氏を支持する団体の応援などもあって、この事件はまだまだ継続していると警戒しています。

 

この事件で、いちばんの被害者は、キャンディ・キャンディという作品を愛してくださった方々でしょう。

そのことを思うと、今も胸が痛みます。

深い痛みとして生涯考えつづけることになると思います。

 

このホームページは長いこと放置していました。

もう消し去ってもいいのでは、とも思いましたが、事件が終っていないこと、また、法律(著作権)の勉強をしている学生たちから残して欲しいという要望もあって、一つの著作権事件のあらましとして、今後も残す決心をしました。

 

もうこのような愚かな事件が起きないことを願いつつ・・・

 

 

           2008年 7月31日

 

                          水木杏子