北海道新聞事件

5年に及ぶこの事件の間、事件以外でほんとうに驚き、落胆したことのひとつが
<マスコミの節義のなさ>でした。
フジサンケイアドワークの<プリント>を<高級版画>として一面広告をうった<産経新聞>。
その<にせ版画>を<高級版画>として販売した伊勢丹府中店の展示会でも<後援、産経新聞
>となっていました。購入者は信用しますね。

<朝日新聞のエステー化学の広告>の良識のなさにも、怒りより哀しみの方が強く残りました。
普通、 一般人は<新聞社>を信頼し、その情報を疑いません。
新聞社を<正義>と思えなくては、なにを信じたらいいのでしょう・・・。


1999年、8月<北海道新聞>主催で<札幌グランドホテル>において<すずらん展>
が開かれるという情報が入りました。
当時のNHKの朝の連続ドラマを漫画化した作品の展示会ならば問題はありません。
しかし実際は<すずらん展>でキャンディの原画販売を行うという情報が入りました。
水木サイドはすぐに主催の<北海道新聞社>に連絡、<企画開発部>のS氏に事情を説明しま
した。S氏によると企画は<向日葵>からの話で<事件の判決は知っていたが、”向日葵”か
ら判決後各地で行なった原画展の新聞記事などをみせられ信用した>ということでした。
S氏は<著作権は大切です>と理解を示してくれ「展示会でキャンディのものは扱いません」
と確約してくれました。
この事件で、このように暖かく理解されることがなかった水木はいたく感激してお礼のfax
も送っています。

しかし、それは<ごまかし>であったことが、その後このHPに寄せられた情報により明ら
かになりました。

<札幌グランドホテル>でのその展示会では会場から<キャンディの名前>は消えていたよう
ですが、堂々と展示販売を行なっていたといいます。

水木は驚いて<北海道新聞、企画開発部のS氏>に確認しました。
以下、S氏の回答です。

「約束通り、キャンディのものは扱わなかった。<少女(女の子)>の絵は販売したが
わたしらは、どの絵が<キャンディ>かわからない。キャンディなんて知らないのだから」
S氏は、幾度も「キャンディなんて知らない。」と繰り返しました。

確かに漫画を見慣れていない人にはキャンディもジョージィも見分けがつかないかもしれませ
ん。しかし、なんというお粗末でずるい言い逃れでしょう!
それが<新聞社>の言うことなのか・・・・
<著作権は大切>といったのは嘘なのか・・・
<北海道新聞社>は<新聞社>としての誇りはないのか・・・・。

その点について<北海道新聞社>に弁護士を通して内容証明を二回(返事がないので)
送達していますが、3年たった現在も回答はありません。


今回、お知らせいただいた<丸善>での展示会の北海道新聞の記事に意図的なのか”あえて”
<少女の絵>という表現があったのを読んで3年前の<北海道新聞の言い逃れ>を思い出した
のです。


>いきど おりさんがお書きになったように、漫画家の絵はすべて、少女です。

販売される<少女>の中にどうかキャンディはいませんように。