倉敷美術館事件

・和解から4年後のこと
・和解成立
・追記




和解から4年後のこと

 

 

2006年、倉敷いがらしゆみこ美術館の三城誠子氏(明日絵)と和解が成立しました。
しかし、2010年に至るまで三城氏は<和解条項>を守らなかったことが判明しました。



三城氏との和解内容を簡単に記すと、




 今後、倉敷いがらしゆみこ美術館において、無断で本作品関連の展示は行わない 。

 

( 2010年、10月まで違法展示が発覚しています。通知書C



 今までの展示、表示についてはすみやかに、撤去する

 

  ( 同上。回答書

 


 水木は賠償金などの請求は一切しない。

 

 三城氏のブログによると、

 <(水木は)使用料の一部を免除してくれました。(大意、引用)>

とありますが、免除したのは全額。

4 水木HPにおける<倉敷美術館(明日絵)提訴>についての記述は削除する。

三城氏の<違法展示>についての記述を(最高裁判決後も5年以上にわたる)を水木HPから削除したのは、三城氏がネット被害を訴え、裁判所でさめざめと泣かれて削除を求めてきたからです。

そのネット被害は御家族にも及ぶと聞いて同意しました。

三城氏が訴える<ネット被害>は、ご自身が<違法展示をやめない>ことにあきれた人たちによる告発であり<被害者>には当たらないと思いましたが、確かに水木HPによって三城氏の長年の<違法展示>を知る人も多いのかもしれない、と思ったのです。

また、三城氏が<和解条項>を守るのであれば、もう必要のない記述だとも判断しました。

しかし、三城氏は水木に削除を願いながら、ご自身のブログ(M社長のブログ)では、水木の誹謗中傷、名誉棄損ともいえる文言を(知り得る限り)3年間にわたって(今後の資料として小冊子ができるほど)書きつづけていたことになります。(通知書@で坂井弁護士が取り上げたのは、ほんの一部です。)

また、4年以上も和解条項に反していたにもかかわらず、自社、明日絵のHPにおいて以下のような記述を(まるで水木HPが虚偽の記述をしているかのような)長年にわたって残しています。

 

【キャンディキャンディの原作者の公式HPにも、弊社が違法な美術館経営をしたり、脅迫や約束不履行をしているかのようにも取れるコメントが載っておりますが、弊社ではそう言った事は一切ございませんので重ねてお知らせ致します。

特に、キャンディキャンディの一連の著作権問題は、漫画家と原作者間の事であり、株式会社明日絵及び倉敷いがらしゆみこ美術館とは全く関係ございません。】
(明日絵HP<緊急:HP上の誹謗中傷、営業妨害についてのお知らせ>より引用)

 

 

以下は4年前、この事件が終結したことに安堵して記した記述です。






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倉敷いがらしゆみこ美術館(明日絵)訴訟事件 <和解成立>
 
 
 
 
2006年3月24日、倉敷いがらしゆみこ美術館の代表責任者である<明日絵>の三城誠子氏との間で和解が成立しました。
和解内容を要約すると、
 
1 今後、倉敷いがらしゆみこ美術館において、無断で本作品関連の展示は行わない
2 今までの展示、表示についてはすみやかに、撤去する
3 水木は賠償金などの請求は一切しない。
4 水木HPにおける<倉敷美術館(明日絵)提訴>についての記述は削除する。
 
以上、
賠償金については、本来、無断展示を阻止することが目的であり金銭的な問題ではなかったので、了承しました。
また、水木HPの記述の削除を受け入れたのは、口頭でしたが、明日絵代表、三城誠子氏より「ご迷惑をかけました」ときちんと謝罪を受けたことによります。
この事件では謝罪を受けることは稀であり、そのお言葉は大切に心にしまいました。
 
最高裁判決後5年余りにわたって続いていた倉敷いがらしゆみこ美術館の無断展示が終了したことにより、これで日本国内での不正は(水木が知る限りですが)終了したことになります。
 
読者の皆様には本当に長いことご心配をおかけしました。
特にこの倉敷美術館の件においては、(このままではいけない)と、水木や弁護士事務所にご連絡を下さった方々に力強く背を押された思いです。まさに訴訟を決意しないと解決しなかった問題でした。
そして、解決した今後、本作品の風通しは少しはよくなってくることでしょう。
 
長い間、ほんとうにありがとうございました。




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※追記

 

 

事件当初から、いがらしサイドのビジネスの一環として<美術館>運営がありました。

グッズ販売店として全国的に<美術館>がつくられる予定であったことが当時の倉敷いがらしゆみこ美術館の運営をしていた<向日葵>の資料に残っています。

 

その後、山中湖にいがらしゆみこ美術館(七彩社)が開館(現在は閉館)、また、<向日葵>が倉敷から撤退、判決後でありながら、同地に<明日絵>が運営する<倉敷いがらしゆみこ美術館>が新たに建築されました。

 

<明日絵>運営の倉敷美術館は、最高裁判決後も判決を意に介さず堂々と営業をつづけていて、やむなく訴訟にいたりました。

しかし、和解後も作品関連を撤去するという約束も、強硬に申し出ないとならなかったことが残念です。

 

 



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